新生児の白目の部分が黄色くなると、とても心配になりますよね。
生まれてきたばかりの新生児はまだ免疫力もついていないし、ママのお腹の外の環境にはまだ適応していないので、余計心配になります。
新生児の目が黄色くなる原因は果たして何なのか?病気なのか、そうではないのか?いつまで続くのか、そして黄色くなってしまったら治るのでしょうか?
今回は、新生児の白目が黄色くなる現象についてお伝えします。
私の赤ちゃんの目が黄色い!大丈夫!?
新生児は、生まれた直後は真っ赤になって泣いていますが、徐々に肌色を帯びてきて、生後2日から3日が経つと、肌が黄色くなる現象が現れます。
肌だけではなく、新生児によっては白目の部分も黄色くなってくるので、一瞬「私のかわいい赤ちゃんに何か!?」と驚いてしまいますよね。
でも、心配は無用!
これは「生理的新生児黄疸」と呼ばれるもので、生理的に起きる現象であって、病気ではありません。
割合にすると、半数以上の新生児が経験すると言われています。
新生児の白目はどうして黄色くなるの?
新生児の白目が黄色くなる現象は、生まれたばかりの新生児は、あらゆる体の機能が未発達であることが関係しています。
血液中の「ビリルビン」という成分を処理する過程で、新生児は肝臓がまだまだ発達していないため、本来は肝臓で処理されて体外へ排泄されるビリルビンが、処理されずに体の中に残ってしまうため、肌や白目が黄色くなってくるのです。
また、新生児の白目が黄色くなるのは、黄疸だけではない場合もあります。
離乳食を摂取するようになると、白目が黄色くなることもありますが、かぼちゃ・トマトなど、離乳食に含まれる「カロチン」によって起きる現象ですが、体には全く影響はありません。
大人でも、ミカンを食べると手が黄色くなることがありませんか?それと同じことなので、心配無用ですよ!
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新生児の白目が黄色くなるのはいつまで続く?
新生児の肌が黄色くなってくる現象は、いつまで続くのかということが気になってきますね。
肝臓が徐々に発達してくるので、新生児の白目は黄色くなり始めて1週間から10日ほどで消えてきます。
但し、母乳を飲んでいる新生児は、「母乳性黄疸」と言って、2週間以上と少し長めに続く場合が多いのです。
いつまで続くのかということですが、長いと4週間以上続いてしまうこともあります。
なぜ、母乳を与えると黄疸が長く続くのかということですが、母乳に含まれる女性ホルモンが、肝臓の働きを弱めてしまうことにあります。
しかし、母乳を与えるという行為が「悪い」という訳ではありません。どうしても気になるようであれば、医師に相談しましょう。
母乳を与えることをやめてしまうと、母乳が出なくなりますし、新生児との大切なコミュニケーションの手段が失われることにもなるので、くれぐれも自己判断は禁物です。
病気で黄疸になっている場合は注意!
病的な黄疸であった場合は、むしろその方が心配です。
ビリルビンによって脳の神経細胞が侵される核黄疸や、肝臓のビリルビンを処理する機能が著しく劣る新生児肝炎症候群が挙げられますが、核黄疸は特に怖い症状で、脳性マヒに至るケースもあります。
早期発見が大切なので、気になることがあれば、とにかくお医者さんに相談するようにしましょう。
その他には、黄疸になりやすい新生児のタイプがあって、出生時に2,500グラム以下の低体重児は黄疸になりやすく、黄疸の程度も強い傾向があります。
まとめ
新生児の時期に、期間の差はありますが、新生児のほとんどが白目が黄色くなる現象が起こるので、心配する必要は全くありません。
1か月検診の頃になってもまだ黄色く、「いつまで続くの?」という場合でも大丈夫です。
生理的な現象なので、お医者さんは治療を行うというよりも、黄色い部分がどう変化するか?または、ビリルビンの量がどう変化するかという「経過観察」を行います。
その中で、新生児が具合が悪そうにしていたり、「うんちがいつもと違う」などの異常が見られた時には、すぐに診てもらいましょう。
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