生まれたばかりの赤ちゃんの目は、ほとんどみえていないと聞いたことはありませんか?
それではいつから見えるようになり、視力検査はいつから行われるのでしょうか。
他にも視力に悪いといわれているテレビの影響や、異常がある場合はいつから判断できるのかなど、気になることはたくさんありますよね。
今回は赤ちゃんの目の見え方など、新生児からの視力の成長についてまとめました。
いつから見えるようになる?異常はいつわかる?
赤ちゃんの目は、眼球自体は大人と同じようなものを持っていますが、脳の発達が未熟なため、視覚としてはっきりと認識できないといわれています。
そのため、強度の近視のような状態であると考えられています。
赤ちゃんの視力の成長
視力は、お母さんのお腹にいつ妊娠24週前後から、まだ視覚と呼べるものはありませんが、眩しいなど光に対する感覚を持つようになると考えられています。
そして出産直後には、一般に0.01~0.02くらいになると言われています。
その後しばらくはしっかりとした視力はまだありません。
生後3~4か月頃くらいから、ぼんやりとシルエットしか見えていなかった見え方から、だんだんと焦点が合うようになってきます。
視力はだいたい0.04~0.08程度になると考えられています。
その後生後6~8か月頃は、視力の発達が著しい時期となります。
0.1程度になり、目の機能が更に発達して立体的に見ることができるようになります。
上下左右、奥行、自分と物の距離もかなり正確に把握できるようになってきます。
同時に、このくらいの時期くらいから少しずつ異常がわかるようになってきます。
斜視など問題があった場合は、弱視になりやすいので、この時期は注意が必要です。
また、動くものを追わない場合や、色に反応しないときも眼科医に相談した方が良いでしょう。
その後も赤ちゃんの視力はどんどん成長していき、見え方も大人と同じように見えてくるようになります。
目安としては、
1歳頃:0.2~0.25
1歳半:0.4
2歳:0.5~0.6
3歳:0.8~1.0
4歳:1.0
といった感じです。
そして、6~7歳頃にはほぼ視力は確立されると言われています。
視力検査はいつから?
生まれたばかりの赤ちゃんは視力が弱いことに加え、自分で意思表示をすることがなかなか難しいので、通常の視力検査はできません。
そのため、PL法という、縞や渦巻きの模様や光などを見分ける赤ちゃん用の視力検査を行います。
この乳幼児視力検査は、さまざまな幅の縞模様を見せて、赤ちゃんが反応するかどうかを判定する視力測定方法です。
その後も発達段階に合わせた視力検査を行います。
赤ちゃんの視力はどんどん発達していきますが、3歳くらいまでは、痛い、かゆい、目が見えないなどの訴えがうまくできません。
視力はもともとなかったものなので、見えないことを自覚していたとしても、それをうまく表現することができないのです。
そして3歳くらいになると視力が測れるようになります。
自治体検診でも、三歳児検診から視力測定が行われるようになります。
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テレビの影響はあるの?
赤ちゃんの視力に関して、悪い姿勢での読書や、テレビ、ゲームなどが目に悪いということを良く聞きますよね。
近視化やピントの調節のことなどを考えると、画面を見続けたり対象物を目に近づけすぎたりすることは、一般論としては良くないと思われます。
しかし、現在では乳幼児のテレビ視聴による視力への影響は、いまだに明らかになっていないようです。
それでも未発達の赤ちゃんの目はストレスを受けやすいと言われています。
明るい電気や眩しいものでも目にとっては負担になっています。特にテレビやスマホの光は刺激的。
長時間見ることで、赤ちゃんの目に負担をかけてしまうことは想像できますね。
すぐに視力への影響はないと言われていても、将来的に視力の低下につながる可能性はあるので、ダラダラ見せずにしっかりと時間やルールを決めることが大切です。
赤ちゃんの視力に異常があると思った
赤ちゃんの目について、あまり神経質になりすぎるのは良くないですが、ちょっと気にかけて見ることで病気を早期発見、治療することができます。
赤ちゃんの目の病気には
・斜視
・弱視
・先天性白内障
・先天性緑内障
・網膜芽細胞腫
・先天性鼻涙管閉塞
などがあります。
以下のような症状があった場合、病気の可能性もあるので眼科医に相談しましょう。
・目がよく震えている
・瞳孔が白く濁っているようにみえる
・いつも涙目だ
・目やにがよくでる
・以前より黒目が大きくなった
・まばたきが多い
・いつも眩しそうだ
・目をこすることが多い
・物を極端に近づけて見ている
・物を見るときに目を細める
・物見るときに顔を傾けて見る、横目で見る
・カメラのフラッシュの反射光が片目だけ光る、光が黒目の中心からずれていないか
他にも何か気になることがあれば眼科医に相談しましょう。
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