日々何度も行う赤ちゃんのオムツ替え。
下痢になってしまっても心配するのに、血便が出たら慌ててしまいますよね。
赤い血が混ざったようなものからしばらく続くもの、黒いものや粘液状(下痢状)のもなど血便といってもいろいろな状態で出てきます。
様子を見ていいものや、病気の可能性があり早めの受診が必要なものなどさまざまです。
今回は血便が出る原因や対策、可能性のある病気についてご紹介します。
Contents
赤ちゃんの血便で多い原因はずばり切れ痔
赤ちゃんのうんちに血が混じることはそれほど稀ではありません。
赤ちゃんは食べる量が少なく、便の量も少ないので便秘になってしまいがち。
便秘になるとうんちは硬くなるので、うんちを出すときに肛門が切れてしまいます。
こうして赤い血がうんちについて血便として出てきます。
このような血の混じったうんちは、2~3日以内に治まることがほとんどなので、少し様子を見てあげてください。
便秘の場合は痛みから排便を我慢することを繰り返すうちに、さらにうんちが硬くなるという悪循環に陥ってしまうこともあります。
何度も肛門が切れると、イボができてしまう可能性もあるので、水分や食物繊維をとらせてあげたり、お腹をマッサージしたり、綿棒浣腸をするなど早めに対処してあげることが大切です。
続く血便大丈夫?病気の可能性がある場合
赤ちゃんの腸粘膜は、未発達で繊細なため傷つきやすいため、軽いアレルギー反応でも出血を伴うときがあります。
これらが原因の場合は、数日で症状が落ち着くのであまり心配はいりません。
しかし、2~3日経過しても改善されていかないようであれば以下のような病気の可能性があるので、病院へ行って診てもらいましょう。
赤みのある血便
- 結腸ポリープ(若年性ポリープ)
- 腸重積症
- メッケル憩室
- クローン病、潰瘍性大腸炎
- 腸捻転、重複腸管
黒い血便
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 食道静脈瘤
- 胃食道逆流症
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粘液状の血便が出たら早めに病院へ!
血便の原因にはさまざまな病気が関係している可能性がありますが、緊急を要するためすぐに病院で受診が必要な場合もあります。
特に粘着性、粘液状(下痢)のような血便が出たら、すぐに病院へ連れていきましょう。
いちごジャムのような粘着性のある血便
腸重積症の可能性があります。
腸重積症は生後6ヶ月から2歳頃までに多く見られ、腸の一部が腸に入り込んで重なってしまう病気です。
重なった腸はそこにある血管が締め付けられ、血行障害となり、出血や時間が経つと腸の壊死が起こります。
腸重積症になった場合、
- 火のついたように泣く(激しい痛みを伴うため)
- 周期的に陣痛のような腹痛をきたし、肛門からいちごジャムのような粘着性のある血便を出す
- ぐったりする
- お腹を押さえると痛がる
- お腹がふくらんでくる
などの症状が見受けられます。
放置してしまうと、他の病気を発症してしまうこともあり危険ですが、発症後24時間以内であれば手術せずに治療ができるようです。
赤ちゃんが周期的に異様な泣き方をした場合は注意して、すぐに病院へ行きましょう。
粘液状(下痢状)の血便
急性胃腸炎の可能性があります。
赤ちゃんは、細菌やウィルスなどに感染してしまうことで胃腸炎となるケースが多く、血便の他に発熱やおう吐などの症状も起こることがあります。
下痢やおう吐が長く続くと、脱水症状を引き起こす場合があるので、早めに受診しましょう。
まとめ
もし赤ちゃんに血便が出てしまっても、少し血が混じっている程度で普段と変わらなければ、過度に心配はせずに少し様子を見てみましょう。
痛そうだったり、異様に泣いたり、血便の状態がひどいときや続く場合は早めに病院へ連れて行ってあげてください。
また、血便が出たときは、オムツごと保管するか、写真を撮っておくなどしておくと、診断がスムーズになることもあるので参考にしてみてください。
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