共働きのご家庭にとっての切実な問題が、お子さんを保育園に入園させることでしょう。
「待機児童」が深刻な問題になっていますが、お子さんを保育園に入園させる場合のポイント(点数)の計算方法は、選考が行われる状況になった場合にぜひ詳しく知っておきたい事柄です。
ポイントの計算の裏技や違反にならないポイントの稼ぎ方があるのなら、そうしたこともぜひ知っておきたいですね。
今回は、そうした情報についてお伝えします。
Contents
そもそも保育園に入園する時の「ポイント(点数)」って何?
保育園に入園するためのポイント(点数)とは、定員を応募が上回った場合の入園の選考基準となる、「保育所利用調整指数」と呼ばれる点数のことを言います。
- 「基本指数(基準指数または基本点数と呼ぶ場合もあり)」
- 「調整指数」
と呼ばれる2つのポイント(指数)から構成されます。
「基本指数」
家庭の状況、具体的には両親がどのくらい働いているか、介護に時間を多く費やしているかなどの状況によって父親・母親それぞれのポイントが計算の上、合算されます。
「調整指数」
より細かい家庭の事情をポイント化したものです。
片親、いわゆるシングルマザーや、入園を希望する本人より上の兄弟と同一の保育園に入園を希望しているか、親族が同居していないかなどについて基本指数だけでは現わせない詳細な項目が設けられ、ポイントが計算されます。
最終的に、基本指数と調整指数の合計の得点が高ければ、保育園に入園することができます。
ぜひ知っておきたい、ポイントを計算する項目!
ポイントを計算する項目と、それぞれの計算方法については、お住いの自治体によって多少の差異がありますが、以下に列記する項目は、ほぼ共通です。
基本指数
- 父親が就労している時間、日数はどうか
- 片親かどうか
- 親の介護をしているか
- 産前産後かどうか
- 就学中か、または災害に罹災しているか、求職活動中かどうか
調整指数
- 親族と同居しているか
- 入園を希望する本人の兄弟が、保育園に通園しているか
- 片方の親が、単身赴任中かどうか
- 保育料の滞納があるか(過去にあるかどうかも含めて)
- 勤務先で子供を見ているか
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ポイントはこのように計算される!
それでは、ポイントの計算方法を見ていきましょう。
基本指数の計算方法
100点満点で、父親・母親の合計で200点となります。
- 週40時間以上、かつ月20日以上の就労には100点満点
- 介護が月20日以上、日中6時間以上にわたる※
- 父親・母親が障がい者1級・2級※
就労時間が長ければ高得点となり、就労日数が多くても就労時間が短ければ100点にはなりません。
上記の②または③の場合も高得点になります。
居住外労働、いわゆる家庭の外で働いている場合は高得点になりますが、在宅ワークや自営の場合は、高得点にはなりません。
調整指数の計算方法
マイナス7点から、プラス9点の幅で加点もしくは減点が行われます。
- 入園を希望する本人の兄弟が、保育園を利用している場合は加点※
- 勤務している期間が1年以上ある場合は加点※
- 認可外保育園を利用している場合は加点※
- 未就学児童が3人以上いる場合は加点※
- 65歳以下の祖父母が同居している場合、マイナス7点
- 祖父母が自宅から大体1km以内の所に住んでいる場合、マイナス3点
上記の詳細な要素の計算方法によってポイントが計算されます。
注)※印をつけたところは、項目によって30~100点程度加点されますが、自治体によって差異があるためどの項目が一概に何点加点されると断言することはできません。詳細は入園案内を参照いただく他に、お住いの自治体に問い合わせをお願いします。
知っておきたい、ポイント計算の裏技!
「裏技」と言っても、虚偽の申告は×です。
虚偽の申告が発覚したら、入園できないことは確実です。
裏技とは言っても、ちょっとした「コツ」のようなものなので、よく調べておくようにしましょう。
① 認可外保育園に預ける
就労していたために、先に認可外保育園にお子さんを預けていた場合には、保育園入園の必要性が高いということで、ポイントが加点されるのである意味「裏技」です。
尚、認可外保育園として認められない園もあるので、預ける前によく調べておくようにしましょう。
② 時短勤務をしない
妊娠中、または入園を申し込む前に時短勤務をしたり、出勤日数を減らしたりすると、基本指数で高得点が得られなくなってしまうので、時短勤務をしないことも「裏技」の一つです。
③ 書類をきちんと揃えておく
祖父母が保育できない場合には、理由を詳しく記入する必要がありますが、その場合には祖父母に対する医師の診断書や、障がい者手帳のコピーを添えるとよいでしょう。
求職中であった場合には、就労先が内定していれば内定証明書を添付すれば加点されます。
1点でも多くポイントを稼ぎたいところです。
必要な書類はきちんと揃えておきましょう。
まとめ
最近では「保活」という言葉が使われるなど、保育園への入園は熾烈を極めています。
ポイント稼ぎ方や「裏技」の駆使が重要と思いがちですが、実際には保育園の情報を多く集め、選考基準について予め調べた上で自治体には直接聞くなど、早い時期から動き始めることが大切です。
その上で、この記事をぜひ保育園の入園にお役立てくださいね!
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