近年、見かけることが珍しくなくなった双子。そんな双生児(双子)、特に二卵性双生児についてです。
二卵性双生児の性別は「男女」で生まれてくることが多いと思われがちですが確率はどのくらいなのでしょうか?
また気になるダウン症のお話も紹介します。
一卵性双生児、二卵性双生児ができる仕組みや特徴
一般的に双子と言われている双生児は大きく分けて一卵性双生児と二卵性双生児があります。一卵性双生児というのは1つの卵子に対し1つの精子が受精した後に2つに分裂し、2つの命になるということです。二卵性双生児というのは1つの卵子に対し1つの精子が受精したものが2つでき2つの命になるということです。
一卵性双生児はもとが同じ卵子と精子のため性別も血液型も同じであり、容姿も似ていることが殆どです。逆に二卵性双生児はもとが異なる卵子と精子のため性別や血液型、容姿も異なることがあります。
二卵性双生児を妊娠する確率・傾向や性別が男女で妊娠する確率
そもそも二卵性双生児が自然妊娠でできる確率は0.2%~0.3%と言われており、その中で性別が異なる男女の二卵性双生児での妊娠は4割ほどです。
近年では排卵誘発剤の使用や、体外受精という不妊治療に伴い双生児が増えていると言われています。
排卵誘発剤を使用した場合、排卵が上手くできない場合に促進する効果やまた、上手く排卵していてもより多くの卵子を排卵させることができます。その為、双生児を妊娠する可能性があがるのです。
また体外受精の場合、妊娠の確率をあげるため複数個の受精卵を子宮や卵管にもどすことにより双生児を妊娠する可能性があがるのです。
双生児を妊娠した際、妊娠初期に胎児のどちらか1人が消えてしまうバニシングツインという現象が起きる場合もあります。発生率は一卵性双生児、二卵性双生児の場合ともに約1割と言われており、染色体異常などから起こるとも言われていますがはっきりとした原因は分かっていないようです。単胎妊娠での自然流産の確率も約15%とされているので同じくらいの確率であり、誰にでも起こり得ることなのでしょう。
バニシングツインが発生した場合、もう一人の残った胎児への影響が気なりますが妊娠初期ではほぼ悪い影響を与えることがないようです。残念ながら亡くなってしまった胎児も自然に子宮内に吸収されるので特別な処置を行うことは殆どありません。
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二卵性双生児でのダウン症、ダウン症児出産確率について
妊娠、出産において色々な心配はありますが、赤ちゃんがダウン症かどうかということを不安に思う人は少なくないと思います。
ダウン症というのは染色体異常による症候群です。その染色体異常の原因の1つが卵子、精子の老化と言われています。
ダウン症児を出産する確率は年齢により異なり、下記のとおりとなります。
出産年齢 | 確率 |
20歳 | 1/1667 |
25歳 | 1/1250 |
30歳 | 1/952 |
35歳 | 1/385 |
40歳 | 1/106 |
45歳 | 1/30 |
この確率は出産全体での確率を示していますが二卵性双生児であっても確率は変わりません。表のとおり、年齢とともにダウン症児を出産する確率があがっているのは卵子、精子の老化によるものです。精子も影響するので女性だけではなく男性の年齢も関係してきます。
一部では双生児にダウン症が多くみられると思われているようです。ですが近年、晩婚化かが進むとともに高齢出産が増え、また高齢になればなるほど自然妊娠が難しくなり不妊治療を受ける人が増え、その結果双生児、ダウン症の確率が高くなったといえるでしょう。
仮に二卵性双生児がダウン症であった場合ですが、前述したように二卵性双生児は卵子も精子もそれぞれ異なるので1人はダウン症、もう1人はダウン症でないは可能性があります。
まとめ
妊娠、出産には様々なリスクがあり、特に双生児の場合は母子ともによりリスクが高くなります。
ダウン症においてはエコー検査でも事前に発見できる場合がありますが、双生児の場合は身体も小さく画像にも映りにくいため判断が難しくなります。
出産後も経済的、体力的、精神的不安があると思いますが、喜びも2倍になります。
近年は双生児でも使用できるベビーカーや抱っこ紐等も市販されており、双生児を育てる環境はよくなってきています。しかし家族をはじめまわりの人たちの暖かいサポートが不可欠です。
これかも双生児の出生率が高くなると思うので、よりよい環境作りができればと思います。
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