働く妊婦さん、そして働きながら妊活中という女性の方にとって、産休とはぜひ押さえておきたい、とても大事なことです。
意外と、誤った知識が伝わっていないでしょうか?
そして、双子を妊娠した場合の産休の期間はご存知ですか?
今回は産休について、産休はいつから?期間と計算方法、双子の場合の産休の期間は?についての情報をお伝えします。
これを機会に、ぜひ正確な知識を身につけて安産を迎えてください!
産休について
産休とは、正確には「産前産後休暇」といい、働いている妊婦さんとその赤ちゃんが健康であるよう、労働基準法によって制定されています。
どんなに健康に自信があっても、出産という行為には体にも負担がかかり、時に生命に関わるようなリスクが伴うものです。
従って、出産の前後には産休を取得して体も心もしっかり休ませ、母体と赤ちゃんを守る必要があります。
それでは、産休についてじっくり見ていきましょう。
産休はいつから?期間と計算方法
産休はいつから、どれくらいの期間取得出来るかということですが、一般的に産前には6週間、産後には出産日から8週間にわたって取得出来ます。では、産前には6週間取得出来るということは、産前のいつから取得が可能になるのでしょうか?
出産は、機械が行うものではありませんから、こどもが産まれてくる日というのは当然のことながら、厳密な日にちというのは6週間以上も前にはわかりません。そこで、「いつから」を起算する目安となるのが、「分娩予定日」、いわゆる予定日です。
予定日の6週間前から、産休を取得することが出来るのです。尚、産前休暇は会社に請求すれば取得出来、産後休暇は産後6週間までは必ず取得しなければなりません。
しかし、予定日がずれ込んでしまうということはよくあります。予定日より遅れることもあれば、早く産まれてくるということもあります。このようなこともあり、厳密に産まれてくる日を確定することはとても困難なので、予定日から起算して産休の期間を計算します。
ここで気になるのは、予定日がずれ込んで産前の産休の期間が6週間を超過してしまう場合、どうなるのか?ということです。
勿論、予定日がずれ込んで産前の産休が6週間を超過しても問題ありません。6週間を超過したからと言って、産後の休暇期間が8週間から短縮されるということもありません。
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双子の場合の産休の期間は?
意外と知られていないのが、双子の場合産休の期間はいつから取得出来るのか?ということです。双子や三つ子などの多胎の妊娠の場合、早産などのリスクが非常に高いという懸念があります。従って、双子などの多胎の妊娠の場合には産前の場合には14週間と、より長い期間にわたり休暇を取得出来ます。
産後の休暇期間は、多胎でない場合と同様8週間取得出来ます。この機会に、頭に入れておきましょう。
産休ですが、労働基準法によって働く女性なら誰でも取得出来ます。非正規雇用でも取得出来ます。企業規模によっては、就業規則に産休が明示されていないという会社があるかも知れませんが、就業規則に明示されていなくても問題ありません。産休を取得させないということは、重大な法律違反となります。
また、最近はブラック企業などが社会問題化していて、産休の取得にかこつけて解雇の口実にするような企業があるようです。先にも述べた通り産休を取得させないことに加えて、産休を理由にした解雇は不当解雇です。万一そのような不当な扱いを受けた場合は、所轄の労基署に訴えましょう。
訴えるとなると、どうしても躊躇してしまう人が多いようですが、泣き寝入りしてしまうと自分ばかりでなく、今後更に多くの働く女性が不利益を被ることになりかねません。そのような企業が存在することは許されないという、社会的責任を自覚させましょう。
尚、産休中の給与は支給されない会社が多いようです。就業規則をよく確認しておきましょう。産休中には健保組合や共済組合から「出産手当金」が支給され、毎月の給与の3分の2相当の額が支払われるので、会社から給与支給されない分を補うことが出来ます。
まとめ
産休ですが、働く女性が必ず取得出来る権利であり、非正規雇用でも取得出来ること、そして意外と知らなかったという双子などの多胎の妊娠の場合の産休の期間についても知っておけば、とても安心ですね。
出産は、お母さんになる女性の方のみならず、ご家庭の一大イベントです。
お父さんとも、正しく知識を共有して健やかな赤ちゃんを産んでくださいね。
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