気持ちよくお正月を迎えるために、新年の正月飾りを準備しましょう。正月飾りは年神様(としがみさま)を迎えるための神道の風習があります。昨年の旧年の不浄不善を払い、新しい年の繁栄を祈ります。
神棚の正月飾りはどうやって飾るのでしょうか?正月飾りに欠かせない鏡もち、お札、お供えものと飾り方について画像や写真つきで詳しくみていきましょう。
Contents
神棚の正月飾り 飾り方について
神棚の正月飾りの飾り方について、まずは基本的な飾り方からみていきましょう。以下の画像をご覧ください。
神棚のお供えの基本的な配置は、しめ縄は右が太い方にする、お榊は左右に、ご神鏡は真ん中となっています。
それから、お供えは中央にお米、向かって右がお塩、向かって左がお水、お酒がある場合は塩と水は手前に置きます。お米が真ん中にないと、神の恵みの恩恵が受けられないという意味にもなりますので、必ず真ん中に置きましょう。
写真出典:http://www.koshinto.jp/
さて、基本的な神棚の飾り方はわかりました。それでは、神棚の正月飾りはどうしたらよいのでしょうか。
基本的な飾り方に鏡もちを置いたり、旬の食べ物などをお供えしたりします。また、地域によっても飾り方が違います。写真を参考にしてみてください。
こちらのお家は鏡もちに一升瓶のお酒を置かれています。いかにもお正月らしい神棚の飾り方ですね。
小さい鏡もちだけでも十分お正月の雰囲気があります。
棚の正月飾り 鏡もちの飾り方
神棚の正月飾りの鏡もちは、年神さまへのお供え物になります。丸い形であるのは、神事に使う鏡や人の魂を模しているといわれています。2つの鏡もちは陰と陽・月と太陽をまたは円満に年を重ねるなどの意味があるようです。
鏡もちと一緒に飾るもの
・うらじろ(裏白)
うらじろの葉っぱが左右対称なことから夫婦円満を表します。また、枝が長く伸びるので長寿を意
味します。潔白を表すため「裏を返しても心は白い」ということで、白い裏側の葉を向けて飾りま
す。
・ゆずりは(譲葉)
古くなった葉っぱが若葉に替わるように、親は子供が成長したら代を譲るという意味がある。
・だいだい(橙)
家が代々繁栄しますようにという意味がある。
・昆布
よろこんぶで、喜びごとがありますようにという意味がある。
以上の縁起がいい物を鏡もちと一緒に飾ります。
こちらは床の間に置かれています。干し柿もあってさらに縁起のいい鏡もちの飾り方ですね。
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神棚の正月飾り お札の飾り方について
神棚の正月飾りのお札の飾り方について紹介します。
お札とは、神社から賜る神様のしるしです。年始に神社に参詣した時に古いお札を返して、新しいお札を持ち帰って神棚に飾ります。家内安全・無病息災を祈ります。
お社にはいろいろな種類があり、一社のもの、三社のもの、五社のものがあります。一般家庭で多い一社か三社、それぞれの飾り方をみていきましょう。
一社のお社の場合
手前から天照大神様、次に氏神様、縁の深い神様があれば一番奥にお札を納めます。
三社のお社の場合
中央に天照大神様、右側に氏神様、縁の深い神様があれば左側にお札を納めます。
写真出典:http://www.koshinto.jp/
以下に写真・画像を掲載します。
こちらも一社をお祀りされています。榊がひとつでシンプルな飾り方をされています。
神棚の正月飾り お供えものについて
神棚の正月飾りには、神饌・榊・鏡もち・しめ縄をお供えします。
神饌(しんせん)
神様にお供えする神饌は、普段であれば米・酒・水・塩をお供えしますがお正月には、旬の食べ物や飲み物、初物などをお供えします。
榊(さかき)
榊は神様と人間の領域の堺を示すといわれる木「堺木(さかいき)」であるとして、お供え物として神事で使われます。お正月には古い榊と新しい榊を交換してお供えしましょう。
鏡もち
大きい鏡もちは家庭の中心である床の間に飾られることが多いですが、いくつ飾ってもいいので小さい鏡もちは仏壇や神棚の大切な場所にお供えしましょう。1月11日に神棚からさげて、鏡開きをしておもちを頂きます。
しめ縄
しめ縄には神の領域と現世との結界を張り、不浄なものが入らないようにする役割があります。お正月には新しいものと交換しましょう。大根締め、ごぼう締め、荒神などの形がありますが、決まりはないので太い方が右側ということを覚えておいて飾るようにしましょう。神棚のしめ縄は年間通して飾っておきます。
以下に写真・画像を掲載します。
お供え物が下の段におかれています。スペースが広いとゆったりと置けますね。
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神棚の正月飾り 飾る時期とさげる時期について
神棚の正月飾りには、飾る時期とさげる時期があるということを知っておきましょう。
飾る時期
正月飾りを飾る時期は「二重苦」「苦待つ」といわれる縁起の悪い12月29日、「一夜飾り」といわれる12月31日は避けて、12月28日もしくは30日に正月飾りを飾ります。年末バタバタしないためにも余裕をもって準備しましょう。
さげる時期
正月飾りをさげる時期は、一般的には1月7日松の内が終わるころといわれていますが、地域によって違う場合もあります。さげた正月飾りは、どんど焼きに持って行くとよいでしょう。
まとめ
神棚の正月飾りの飾り方について画像・写真を用いて紹介しました。
最近では鏡もち、お札、お供えものと基本の飾り方はあるものの、時代と共にシンプルになってきています。自分の家にあった神棚の飾り方で新しい年を迎えましょう。
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