と先日、イギリスで行われた国民投票で、EUから離脱すべきとの審判がくだりました。
これを受けて世界経済に影響が及んでいます。
そもそも、EUとは何なのか、イギリスはなぜ離脱したのか、この影響で私たちの生活はどうかわるのか、簡単に分かりやすく説明してみましたので参考にしてください。
EUとは?
EUとは、European Unionの略で、日本語では、「欧州連合」と言います。
EUに加盟しているヨーロッパの国々は、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、イギリス、アイルランド、デンマーク、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、エストニア、ラトビア、リトアニア、キプロス、マルタ、ルーマニア、ブルガリア、クロアチアの28カ国。
EU全体の人口は5億人以上となり、建前としては、すべての市民に平和、繁栄、自由を保障するとともに、平和構築や開発援助などを通して、世界の平和と安定に積極的に貢献することを目指しているとされています。
これだけ聞いても、具体的になんのために作られたのかよくわかりませんよね。簡単にわかりやすく説明したいと思います。EUを立ち上げた理由はいくつかあります。
まず一つ目は、経済的な理由。ヨーロッパの国々はそれぞれでは、それほど規模が大きくありません。歴史を学んできた方であれば分かると思いますが、もともとはヨーロッパが文明を引っ張ってきたわけです。しかし、アメリカやロシアなどの国が経済的な大国となってきたため、ヨーロッパの国々の立場が徐々に下がっていったわ訳です。このままでは、まずいということで、対抗策としてヨーロッパの国々みんなで力を合わせて頑張りましょうということになったのです。
二つ目は、物やお金の移動の簡略化です。ヨーロッパは地図をみれば分かる通り、小さな国同士が陸続きで繋がっている構造になっていますよね。人が移動するときに、いちいち使用している通貨が違ったり、パスポートの審査が必要といった事務作業があっては、面倒なことが多かったのです。そこで、全体を一つと考えて、ユーロという共通の通貨をつくったり、パスポートでの入国、出国を簡単にできるようにすることで、人や物の行き来を簡単にしようとしたわけです。
誤解を恐れず、簡単にやさしく説明すると、これだけのことなのです。
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なぜイギリスは離脱したいのか
それでは、次になぜイギリスはEUから離脱するとの議論がでてきたのでしょうか。
表向きには、イギリス本来の主権を回復させるという名目を謳っているようですが、簡単にいうと、これ以上難民を受け入れたくないということなのです。EUでは、難民の受け入れ拒絶をしてはいけないという法律があるので、イギリスは表立って拒否ができません。
難民が入ってくると困ることが起きます。例えば、どんな人が入ってくるのかわかりませんので、治安が悪くなります。また、イギリスもともと文化というものも失われてしまうのではないかと懸念されています。
また、失業リスクもあがりますし、国民の税金の負担も増加することになるのです。EUに所属している限りこういったリスクから逃れることができないため、イギリス国民はEUからの離脱したいと考える国民が多くなってきたのです。
イギリスがEUを離脱すると私たちの生活のどう影響するのか
遠いイギリスの離脱しようとしていることはわかったけれども、結局私たちの生活にどう影響してくるのでしょうか。イギリスが離脱することで、もちろんイギリスの信用が低下することは目に見えています。
日本はイギリスとは、経済的に協力関係にありますので、イギリス経済の影響を受けやすい地位にあります。日本の企業もイギリスには多数進出していますし、日本自体もイギリスに経済的な投資をしています。イギリスの経済が悪化すれば、それと並行して日本の経済にも悪影響が及んでくるというわけです。
イギリスの通貨であるポンドの価値が低くなると、日本の製品が相対的に高くなるわけなので、日本の製品が売れにくくなってしまいます。そうなると、日本の輸出産業に影響して経済悪化につながる可能性があるのです。
対岸の火事だと思ってのんびりしていると痛い目をみるということですね。
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