出産おつかれさまでした、そしておめでとうございます。新しい家族が増え幸せをかみしめていると共に忙しい毎日を過ごしていることと思います。
なにかとバタバタして忙しい時期ではありますが、出生して2ヶ月後からは、赤ちゃんの予防接種が始まります。自治体からお知らせが届いて初めて知った方もいるかもしれませんが、意外と受ける種類が多くどうしたらよいか悩んでしまうママも多いようですね。
そんなママのために、予防接種スケジュールの計算例についてご紹介したいと思います。なるべくわかりやすく書いたので参考にして頂けたら幸いです。
Contents
予防接種にはどんな種類があるの?定期と任意について
さっそく予防接種のスケジュールの計算例を紹介したいところですが、そもそも赤ちゃんの予防接種にはどんな種類があるのかを知っておかなければなりません。以下に種類を羅列します(平成28年4月現在)。
定期予防接種
・ヒブ
・小児用肺炎球菌
・四種混合
・BCG
・MR(麻しん風しん混合)
・水痘(みずぼうそう)
・B型肝炎
任意予防接種
・ロタウイルス
・おたふくかぜ
予防接種は、大きく分けて定期予防接種と任意予防接種の二つにわかれます。定期予防接種は、国自体が予防接種を受けることを強く推奨しているもので、決められた期間内であればほとんどの自治体で無料で受けることができます。一方、任意予防接種は基本的に実費がかかります。自治体によっては助成金がでるところもあるので、調べておいた方がよいでしょう。
注意しておきたいのが、水痘(水ぼうそう)B型肝炎です。両方とも以前は任意でしたが、水痘は平成26年10月から、B型肝炎は平成28年10月から定期予防接種に変更となります。金額が高くて受けたくないと考えているかたであれば、無料で受けることができるようになりますので是非検討してみて下さい。(B型肝炎に関しては、平成28年4月以降に出生した1歳以下の人から対象になりますので注意してください)
ワクチンの種類によって次に受けることができる期間が異なる!生ワクチン、不活化ワクチンについて
赤ちゃんの予防接種スケジュールの計算をするのに重要なポイントは、ワクチン接種するには期間をおかなければならないということを理解することです。上記のように定期予防接種、任意予防接種に大きくわけられますが、ワクチンは1回だけで済むものあれば数回行わなければならないものもあります。また、一度ワクチンを打つと次に接種できるまでに一定期間おかなければなりません。一度にいつでも接種できれば悩むこともなくなるのでしょうが現状はそのようにはいかないのです。ワクチンの種類によって次に受けれられる期間が決まっています。
生ワクチン
・ロタウイルス
・BCG
・MR
・おたふくかぜ
・水痘
不活化ワクチン
・B型肝炎
・ヒブ
・小児用肺炎球菌
・四種混合
生ワクチンは病原体を弱めたものを接種するというイメージで、一度接種した後4週間以上(中27日)あけなければ次のワクチンを接種することができません。一方、不活化ワクチンは免疫成分だけを取り出したものを接種するというイメージで、一度接種した後でも1週間以上(中6日)あければ次のワクチンを接種することができます。
計算例を挙げて説明します。
例えば、平成28年3月2日(水)に不活化ワクチンAを接種したとします。次に別のワクチンを接種することができるのは、一週間以上あけた平成28年3月9日(水)からとなります。もちろん別のワクチンは生ワクチンでも不活化ワクチンでも問題ありません。
次に、平成28年3月9日(水)に生ワクチンBを接種した例を考えます。次に別のワクチンを接種することができるのは、4週間以上あけた平成28年4月6日(水)からとなります。こちらも次に接種するワクチンの種類は生ワクチン、不活化ワクチンを問いません。
また、ワクチンには同時に摂取できるものもあります。そうすることによって、予防接種に通う回数を減らすことができるのでママにとっても赤ちゃんにとっても負担が少なくなります。
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赤ちゃんの予防接種スケジュールの計算例について
それでは、赤ちゃんの予防接種のスケジュールを計算して組んだ例をあげます。全てのワクチンを接種する場合の計算例になっています。
出産後2カ月
B型肝炎(一回目)、ロタウイルス(一回目)、ヒブ(一回目)、小児用肺炎球菌(一回目)
出産後3カ月
B型肝炎(二回目)、ロタウイルス(二回目)、ヒブ(二回目)、小児用肺炎球菌(二回目)、四種混合(一回目)
出産後4カ月
ヒブ(三回目)、小児用肺炎球菌(三回目)、四種混合(二回目)、
ロタウイルス(三回目):5価の場合のみ
出産後5カ月
四種混合(三回目)
出産後6カ月
BCG
出産後8カ月目
B型肝炎(三回目)
出産後12カ月
MR、おたふくかぜ、水痘
出産後12カ月1週間
ヒブ(四回目)、小児用肺炎球菌(四回目)、四種混合(4回目)
上記のような流れが一番スムーズに予防接種がうかられるスケジュールの計算例だと思います。もちろん、正確にこれにあわせるということではありません。生ワクチン、不活化ワクチンの次にうけることができる間隔さえ守ってもらえれば多少遅くなっても大丈夫です。赤ちゃんの体調がすぐれないときは無理はしないほうがよいでしょう。
また、ここではすべてのワクチンを接種するという前提で話を進めてきましたが、全ての予防接種の受診は義務ではありません。副作用も0ではないので予防接種を受ける受けないを決めるのは最終的には各家庭になります。もし、重篤な副作用がでた場合は国の救済措置をうけることができる仕組みになっていますが、子供と生活をしていくのはその家族です。予防接種を受けることで感染のリスクが少なくなるという利点と比較して頂ければと思います。
以上、赤ちゃんの予防接種スケジュールの計算例でした。実際に受ける際にはかかりつけの小児科とよく相談しながら進めて頂ければと思います。上手く受けることができるといいですね。
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