夜中に赤ちゃんが鼻血を出したら何かの病気ではと心配になってしまいますよね。
でも赤ちゃんが鼻血を出すのは珍しくはないこと。
風邪や熱があるとき、ぶつけたときなどさまざまな場面で鼻血は出ます。
心配いらない場合が多いなかで、見逃してほしくない危険な場合も。
ここでは赤ちゃんの鼻血に焦点を当てて原因や対策をご紹介いたします。
Contents
夜中に多い?赤ちゃんの鼻血の原因
鼻血が出る原因のほぼ9割は、鼻腔隔(左右の鼻の穴の内側部分)の前方付近にあるキーゼルバッハという部分からの出血になります。
この部分は表面が薄い粘膜になっていて、毛細血管が集中している場所。
さらに出入り口に近いので傷つきやすく、些細な刺激であっても血管が破れやすいデリケートな場所です。
さらに赤ちゃんは大人よりも表面が薄く弱いので、ちょっとした刺激で血管が傷つき鼻血が出ることはよくあります。
夜中に鼻血が出ることが多いと感じる方が多いようですが、それは間違った感覚ではありません。
夜は朝に比べて体温が上がります。
そのため血管が広がりやすく、寝返りなどの少しの刺激で傷ついていたところから出血してしまうことがよくあります。
夜中に鼻血が出ることが多い気がするのは、こういった理由からだったんですね。
よくある赤ちゃんの鼻血と対処法
赤ちゃんの鼻血で多いのは、鼻に指を入れたりして鼻の粘膜を傷つけてしまうことによる出血がほとんどです。
しかし、病気の可能性が考えられる場合もあります。
風邪や熱
風邪をひくと、鼻の内部の粘膜は異物(ウイルスなど)と戦うために、鼻水をたくさん出そうとします。
そのとき、鼻腔内の毛細血管は広げられて、粘膜が腫れたりひいたりしていきます。
この毛細血管が広がっていると、鼻の粘膜は軽く鼻をすする程度の弱い刺激であっても、鼻血が滲み出やすくなります。
また、風邪をひいたときに熱が出た場合も鼻血は出やすくなります。
これは熱が上がったことによって血流が良くなるため、弱っている血管から出血しやすくなるからです。
アレルギー性鼻炎
こちらも風邪と同様、花粉やハウスダストなどの異物と戦うために、鼻の内部の粘膜は鼻水を大量に出そうとして、鼻腔内の毛細血管が拡張して鼻血が出やすくなります。
さらに、アレルギーで長い期間鼻の粘膜の腫れが続くと、空気の流れが悪くなって鼻づまりとなります。
これを解消するために鼻をかんだりすすったりを繰り返し行うことで、気が付かない間に鼻腔隔から血が滲みでてしまうことが多々あります。
副鼻腔炎
鼻の周辺にある副鼻腔という場所に炎症が起きる病気です。
風邪などで細菌が感染して炎症が起き、鼻の粘膜が充血したり、鼻水が多くなることで血管が切れて鼻血が出ます。
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鼻血を止めるにはどうすればいい?
赤ちゃんを立て抱きにするか、やや下を向けておじぎをするように座らせます。
このとき上を向かせたり、仰向けにしてしまうと、血が喉に流れ込んでしまうので、前にかがみになるようにしましょう。
鼻の中には何も詰めずに(余計に粘膜を傷つけてしまう恐れがありるので)、小鼻を指で左右から強くつまみ、10分~15分間圧迫し続けてください。
このときキーゼルバッハ部分を上から押さえる事を意識してみてください。
通常であればこの方法で止血することができます。
お風呂には入ってもいいの?
鼻血が完全に止まっていればお風呂に入っても問題ありません。
しかし、体が温まり血管が広がることで、再び鼻血が出てしまう場合があるので長湯は避けた方が良いでしょう。
強くぶつけたときは危険?すぐに病院へ行くべきときとは
赤ちゃんはどこかにぶつけたり、友達同士でぶつかって顔にケガをすることはよくあることです。
その際鼻を打って鼻血を出すこともあります。
止血対策をして止まれば問題ない場合が多いですが、なかには危険な問題が起きている可能性も。
以下のような状況になった場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。
- 15分以上出血が止まらない
- 出血の量が多い
- 一旦止血したが、繰り返し出血がある
- 顔色が悪くなった
- 頭や顔を強くぶつけた後に鼻血が出た
- 鼻血が出た後に頭痛や熱が出た
まとめ
赤ちゃんは鼻血が出やすいもの、と思ってもやっぱり目の前で小さな我が子が血を流していたら慌ててしまいますよね。
しかしまずは落ち着いて、止血方法を試してみてください。
その後も問題がないかしばらく観察して、必要であればすぐに受診することをおすすめします。
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