出産予定日は、妊娠して数週間後の妊婦検診で病院側から告げらることが多いと思います。出産予定日は、最後の生理が始まった日から数え40週、280日目と言われていますが、実際予定日と出産がぴったり一致することはあまりなく、その確率は5%程度となっています。
そうなると、ほとんどの出産が、予定日より早い出産か、遅い出産になるります。出産予定日より早い出産・遅い出産では赤ちゃんにどう影響してくるのでしょうか。不安なママのために少し情報を共有したいと思いますので参考にしてみてくださいね。
正常な出産時期である「正産期」とは
まず始めに知っておきたいのが、出産には「正産期」といわれる出産に適した期間が存在します。現在の日本では、妊娠37週0日~41週6日が正産期とされています。よって、出産予定日の辺りで産まれなければ正常でないとわけではありません。出産予定日よりも3週間くらい前でも正常の分娩であると分類されることになるわけですね。
厚労省のデータによると、出生時の男の子の平均体重は2980g、女の子の平均体重は2910g。年々減少傾向にあるようです。また男の子の平均身長は49.2cm、女の子の平均体重は48.6cmとなっています。
出産予定日より早い場合
妊娠22週0日~36週6日まで時期に出産することを「早産」といいます。出産予定日より少し早いくらいなら問題ありませんが、早産期になると話は別です。もちろん、週数が早いほど問題も大きくなってきます。ちなみに22週以前の出産は「流産」となります。
早産の原因はさまざまでありこれといった確定的な原因はないのですが、子宮の病気や感染症、高齢出産、喫煙、ストレスなどが影響すると考えられています。早産で生まれた子供は、当然正常よりも体重が少ない状態で生まれてきます。体重だけではなく、からだの機能も未発達なことが多く、特に肺などの呼吸器系や脳の発達に悪影響を及ぼすことがあります。
早産になって良いことはほとんどないので、妊婦はストレスをためないように規則正しい生活をするように心がけて、なるべく正産期までお腹の中で育てるということが大切です。
といっても、自分でコントロールするにも限界はあるので、しっかり妊婦検診に通って早産の兆候がないかを確認していただきたいと思います。普段よりもお腹のある、痛みがある、不正出血があるといった症状がある場合は早めに医師に相談しましょう。現在の医療は進歩しているとはいえ、胎児や妊婦の命に係ってくることもありますので自分だけで判断しないようにしてください。
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出産予定日よりも遅い場合
早産とは逆に、妊娠42週以降になると「過産期」といわれます。過産期の場合は、胎児の発達が未熟の状態で生まれるというリスクはありませんが、早産とは違った意味で注意が必要です。
妊婦が胎児を育てるには、子宮と胎盤は基礎になってきますが、これらの器官の働きは正産期にピークがくるようになっているのです。よって、過産期になってくると特に胎盤の機能が衰えてくることからお腹の中の赤ちゃんにも影響がでてきます。また、通常過産期の胎児は、体がおおきくなってくることから自然分娩が難しくなったり産道をうまく通ってくれるのかが怪しくなるので帝王切開を選択しなければならない可能性もでてきます。
もちろん、施設によっては自然分娩を待つという方針を持っているところもあると思いますが、ほとんどの場合が陣痛促進剤を使用して出産を促すことになるでしょう。
出産間近になると検診の間隔が短くなりますが、過産期になると更に頻繁に診察が必要になってきます。リスクの少ない状態で赤ちゃんを産むためにも産科医の指示をしっかり聞いてくださいね。
まとめ
出産予定日よりも早い出産や遅い出産の場合どうなるのかをご理解いただけたでしょうか。
基本的には、出産予定日の前後で産まれることがほとんどなので心配ないと思いますが、万が一、早産期や過産期での出産になった場合でも慌てずかかり付けの施設の指示を仰いで落ち着いて行動してくださいね。適切なアドバイスがもらえるはずです。
妊婦であるというこの幸せな時期をしっかり味わってほしいなと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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