あなたがもし後天的にサヴァン症候群になったらどうするでしょうか?
そんな不思議な体験をする方が、ごくわずかですが世の中に存在しています。
この記事では、後天性サヴァン症候群についてご紹介するとともにその不思議な能力について書いていきたいと思います。
サヴァン症候群とは?
そもそもサヴァン症候群は、重度の精神障害を持っているのですがある特定の分野において飛び抜けた能力を発揮する者の症状をさします。重度の精神障害には、知的障害や発達障害などがあります。
はっきりとした原因はまだ明らかとはなっていません。脳の障害により発症する都いう説が有力とされています。サヴァン症候群は、自閉症患者に多くみられることから、その関連について議論されているところです。
自閉症という社会性の障害や他社とのコミュニケーション能力に障害が生じたり、こだわりが強くなる神経発生的障害の疾患がありますが、広く見るとサヴァン症候群もその一種と考えられているのです。
サヴァン症候群の特殊能力について
上記で述べたように、サヴァン症候群の患者は、様々な特殊能力を持っています。個人個人で同じ能力をもっていることはなく、それぞれが特徴的な秀でた才能を発揮することが多いのです。
例えば、映像記憶にたけている患者がいるとします。ある患者は、航空写真を少し見ただけで、細かいところまで鮮明に描くことができるのですが、風景画については全く対応できないことがあります。特定の分野といってもその分野の中でも特定のものに絞られることもあります。
ほかにも、暗記記憶にたけている方についても、それが単純な円周率などの数字であったり、音楽を一度聞いただけで曲が再現できたりします。
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後天性サヴァン症候群という後天的な能力獲得について
基本的には、サヴァン症候群は、先天性のもので生まれた時からそういった能力を備えていることがおおいのですが、まれに後天的にサヴァン症候群になる方がいます。そういった方は現在数十人しらっしゃるそうです。
では、どのように後天性サヴァン症候群になるのでしょうか。
一例をあげると、事故などで脳に強い衝撃があることでその隠れた才能が開花することがあるのです。
アメリカにすむ31歳の男性が、強盗に暴行を受けて頭部を激しく殴打されてしまいます。この男性は脳震盪をを起こしたのですが、幸い回復することができました。この男性は、この件をきっかけに見た風景を瞬時に数式に変換し、CGでしか書けないよな精巧な幾何学的模様を描くことができるようになったのです。
なぜこのようなことができるようになったのかは、脳の解明が進む今後の研究にゆだねられていますが、時期にその原因も明らかとなるでしょう。
そのほかにも突然、音楽の才能が目覚めるなどそれまでの人生を一変させるような後天的な才能を獲得したかたもいます。
しかし、突然獲得した才能であるがため、当然その才能がなくなることもあるのです。
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