赤ちゃんの手や足がピクピクと震えているのを見てビックリした経験はないでしょうか。
授乳中や睡眠中に突然痙攣を起こしたら、すぐに救急車を呼んだ方がいいの?と不安になるかもしれません。
でも、実は赤ちゃんの痙攣は大人よりも起こりやすいもの。
そこで今回は赤ちゃんが震える原因や、心配な場合と対処法をご紹介します。
赤ちゃんの痙攣って?
痙攣やひきつけは、自分の意思とは関係がなく筋肉が収縮することで起こります。
赤ちゃんの痙攣は大人よりも圧倒的に多く起こりますが、原因は赤ちゃんの脳や神経などの身体のあらゆる機能が未熟であることが関係していると言われています。
外からの刺激に過剰に反応して、筋肉への伝達が乱れたことにより、筋肉が勝手に収縮したことで痙攣を引き起こします。
手や足がピクピクと部分的に震えたり、全身で起こる場合などさまざまです。
心配いらないよくある震え
赤ちゃんの痙攣のなかでも、授乳中や睡眠中にピクピクと震えることがよくあります。
特に3~8ヵ月くらいの赤ちゃんに多くみられます。
まだまだ身体を上手にコントロールできない赤ちゃんは、大好きな授乳中でも身体がピクピク動いてしまったり、おしっこやうんちの際にブルブルと震えることがあります。
このような痙攣は、成長するにつれて徐々に減少していきますので、震えが止まった後に何事もなく過ごせていれば特に心配することもないでしょう。
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注意が必要な痙攣の種類
痙攣にはさまざまな種類があります。
赤ちゃんの痙攣はそれ自体が命に関わることは少ないのですが、発作を放置することで脳に障害を残したり、命を脅かすことになることもあります。
痙攣の種類
・強直性痙攣
身体が全体がつっぱった、硬くなったなどと表現される、四肢や体幹が硬くつっぱる痙攣
・間代性痙攣
ピクピクやガクガクなどと表現される、筋肉が緊張と弛緩を繰り返して規則的な一連の動きをしめす痙攣
・強直ー間代性痙攣
強直性痙攣から始まり、次第に間代性痙攣へと移る痙攣
・ミオクローヌス発作
頭部や体幹、四肢にみられるピクピクと表現される、すばやい筋肉の不随意な収縮を起こす痙攣
・弛緩発作
だらーっと力が抜けたような、筋緊張が突然瞬間的に失われた状態
・欠神発作
じっとして倒れることはないが、一瞬、意識がなくなり動きがとまってすぐに戻る状態
・熱性痙攣
38℃以上の発熱を伴っている痙攣で、多くが左右対称性の強直ー間代性痙攣。後に運動麻痺を残さない
・痙攣重積
長時間持続したり、または短時間に頻回に反復する痙攣で、この間意識が回復しない状態。
・その他のけいれん
精神運動発作があり、動き回ったり口をもぐもぐさせたり、意識が混濁して異常な行動を起こす
こんなときはすぐに病院へ!
痙攣が起きると突然のことに気が動転してしまうでしょうが、以下のことが当てはまったらすぐに病院で受診するか、救急車を呼びましょう。
病院へ行く目安
- 1日2回以上痙攣した
- 5分以上続いた
- 痙攣した後、意識がない
- 手足など、身体にマヒがある
- 熱がないのに痙攣を起こした
- おう吐を繰り返す
- 呼吸がおかしい
- 痙攣の起こり方に左右に違いがある
まとめ
赤ちゃんの痙攣は、心配のない痙攣のほか、一度は経験するような熱性痙攣のようなものから、直ちに処置が必要なものまでさまざまな原因で起こります。
突然の出来事で不安になりますよね。
例え生理的なものだったとしても心配してしまうのではないでしょうか。
時には急いで救急車を呼ばなければならないこともあることから、痙攣が起こったらできるだけ落ち着いて赤ちゃんの様子をしっかり観察してあげて下さい。
不安や心配なことは自己判断せずにすぐに病院で受診しましょう。
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