沖縄の郷土料理であるジーマミー豆腐。沖縄旅行などで食べる機会が多いと思いますが、原料としてピーナツが使用されているのをご存知でしょうか。
ジーマミー豆腐を食べることで急性アレルギー反応を起こして救急搬送される子どもが増えてきているようです。沖縄県の関係各所は、これからの旅行シーズンに向けて注意喚起を呼びかけています。
ジーマミー豆腐とは
ジーマミー豆腐とは、ピーナツを使った沖縄県の郷土料理です。
豆腐とはいうものの、大豆は使っておらず、落花生(ピーナツ)の絞り汁に芋くずと呼ばれるさつまいもデンプンを加えて作られます。沖縄県の琉球語では、ピーナツのことを「ジーマミー」ということから、ジーマミー豆腐とよばれているのです。
大豆の豆腐に比べて、歯ごたえのあるもちもちした触感となっており、病み付きになる方も多い食品です。ジーマミー豆腐は、酢味噌のたれやわさび醤油などおかずとしても食べられていますし、黒蜜、砂糖醤油のような甘タレをかければ、デザートとしても楽しめます。
ピーナツが原料となっており、生の落花生を水に浸して一晩置いたものをすり潰して豆腐のような感じにするので、たっぷりピーナツが入っていることになります。これが、問題となりうるのです。
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急性アレルギーのアナフィラキシーショックに注意
最近では、食物アレルギーをもっている子どもが増えていることはご存知のとおりですが、その中でピーナツもアレルゲンとなっています。
家族で沖縄旅行に行って、ジーマミー豆腐が沖縄の郷土料理でおいしいという情報を聞いてお店で注文することも多いかと思います。しかし、ジーマミー豆腐の原料としてピーナツを使用しているということを知らずに食べてしまい、急性アレルギー反応をおこしてアナフィラキシーの状態になるケースが増えてきているのです。
患者は、5歳以下の場合が多いとのことです。普段から子どもを持つ親は子どものアレルギーを気にして食事を作っていたりとかなり木を使っている部分だとは思います。
しかし、旅行ということもあり少しガードがゆるくなり、知識不足の部分もあり知らずに食べさせてしまうのです。アナフィラキシーショックの状態は、呼吸苦や吐き気、ひどくなると呼吸困難や意識レベルと低下という命に関わる危険にまで陥ることもあるとても危険な状態です。食べて数分でそのような状態に陥るので、注意が必要です。
ジーマミー豆腐を提供しているお店では、アレルギー情報をきちんと表示しているところもありますが、すべてのお店で徹底されているわけではありません。現在、沖縄の医療施設、保健所、観光協会などで広報活動を行っているようですが、まだまだすべていきわたっているとまではいっていいないのが現状でしょう。
やはり、急性アレルギーを防ぐには普段からの親の役目である部分が高いと思います。
これから夏に向けて沖縄旅行に行く機会も多くなるでしょうし、今では沖縄だけでなく全国各地でジーマミー豆腐が浸透し始めています。ピーナツにアレルギーがある方は絶対ですが、今アレルギーがない方でも食べ過ぎによりいつ発症するかわかりませんので、くれぐれも注意して食してくださいね。
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